私は佐賀県の介護施設で働く現役の統括施設長です(理学療法士として現場8年、管理職として3年)。人口減少が進む地方の現場では、育児中の方や高齢の方など、働き方に制約のある職員と共に現場を回すしかありません。
そこで、思い切って「全員同じ」のシフトをやめてみました。希望休を最優先で守り、一人ひとりの事情に合わせて負担をあえて不均等に配分し、その分を別の配慮で返す。手探りの運用でしたが、続けた施設群の離職率は1.8%、従来どおりの管理を続けた施設群は11.8%という差が出ました。
ただ、その調整は管理者の経験や勘に頼ったもので、私の頭の中にしかありませんでした。やがて6つの施設・部署、70名分のシフトが「私にしか作れない」状態になり、一度の作成に20時間以上。家族との大切な時間にまでパソコンを持ち込む日々が続きました。職員を守っているつもりが、担当者が倒れたら止まる仕組みを自分で作っていたのです。
だから、経験や勘に頼っていた判断を、できるだけ言葉と数式にして、引き継ぎやすい形に整理することにしました。それがKUMUです。現在、この方法論を論文にまとめ、学会発表の準備を進めています。
※このあたりの経緯(かなり泥臭い実話です)は、note連載「新米パパ施設長の泥臭いマネジメント録」に綴っています。